POLYMARKET · CRYPTO PRICE MARKETS

集団の方向情報を読む
Polymarket市場の種類と出来高

対象は、暗号資産の価格が決済条件になる市場。方向票には「指定時点の価格判定」「開始値との比較」「期限内の到達」を使い、価格帯への賭けは別に記録している。

元の研究:集団の判断にBTCの追加予測力があるか ↗

どの市場をまとめたページ?

調査した10人が持っていた、暗号資産の価格に賭ける12,544市場をまとめた。Polymarket全体の集計ではない。

5銘柄BTC / ETH / SOL / XRP / DOGE
12,544市場調査した10人が持っていた市場
$726.13Mこの市場群で売買された金額の合計

調査期間:2026年6月14日〜10月14日未満(UTC)。出来高は2026年10月20日 22:47 JST時点。

出来高は、市場全体の開始以来の累積額。各市場で参加者全員が売買した金額で、調査した10人だけの売買額ではない。
市場の数え方

例えば「BTCが7月1日に7万ドルより上か」と「7月2日に7万ドルより上か」は別の市場。同じ市場を複数の人が持っていても1件と数える。

出来高が不明な1市場は、金額の集計から除いている。

同じ価格推移でも、決済ルールで答えが変わる

下の図は、開始100 → 途中110 → 終了95という同じ架空の動き。どの時点・範囲を見るかによって、YESになる市場が変わる。

指定時点の価格判定 · 4,738市場

終了時刻に、決めた価格より上/下か

「7月1日のBitcoinは$70,000より高い?」のような市場。途中で超えても、判定時点に戻れば結果は変わる。

価格開始 100途中 110終了 95
模式図・全タイプで同じ架空の価格推移

閾値105なら、終了95 → NO

上回る側のYESは上方向、下回る側のYESは下方向。境界の等号・時刻・参照取引所は各市場の正式規則に従う。

開始値との比較(Up / Down) · 1,142市場

終了価格が、その区間の開始価格より上か

「Bitcoin Up or Down、午後4時〜8時」のような市場。固定のドル閾値ではなく、その回の開始値と終了値を比べる。

価格開始 100途中 110終了 95
模式図・全タイプで同じ架空の価格推移

開始100から終了95 → DOWN

固定価格判定と合わせて「一点判定型」に含めた。5分・15分・時間単位など契約区間の長さと、こちらの先物の保有時間は別。

期限内に一度でも到達 · 3,823市場

期限までのどこかで、一度でも価格に届くか

「6月30日までにBitcoinが$150,000へ到達?」のような市場。いったん条件を満たせば、その後戻っても到達の事実は残る。

価格開始 100途中 110終了 95
模式図・全タイプで同じ架空の価格推移

途中110で閾値105に到達 → YES

上側への到達は上方向、下側への到達は下方向。高値・安値、終値、参照足など、何を到達とするかは正式規則による。後続Pでは到達済み保有を別途処理した。

指定時点の価格帯 · 2,841市場

終了価格が、指定された範囲に入るか

「7月1日のBitcoinは$52,000〜$54,000の範囲?」のような市場。上がるほど常に有利とは限らず、上がり過ぎても範囲から外れる。

価格開始 100途中 110終了 95
模式図・全タイプで同じ架空の価格推移

範囲90〜100なら、終了95 → YES

保有記録には残すが、今回の単純な上/下の方向票には採用しない。範囲型が分析全体から消えた、という意味ではない。

一点判定型は「最後の価格」、到達型は「途中の経路」を問う。したがって同じ銘柄でも、同じ内容の票ではない。実際の決済は各市場の規則・参照価格・等号条件を確認する。

種類別:市場の数と、売買された金額は違う

まず何市場観測したか、次にその市場群の累積出来高を比べる。どちらも1市場を一度だけ数え、出来高は全参加者の売買額を使う。

04,738市場指定時点の価格判定4,738市場開始値との比較(Up / Down)1,142市場期限内に一度でも到達3,823市場指定時点の価格帯2,841市場
調査対象10人が保有していた市場を、種類ごとに数えた図。棒が長いほど、その種類の契約が多かったことを示す。
数え方:同じ市場を3人が持っていても、何度観測しても1市場。「BTCが7月1日に7万ドルより上か」と「7月2日に7万ドルより上か」は別市場。
対象:2026年6月14日〜10月14日未満(UTC)の保有観測に現れた12,544市場(今年開始分への絞り込み前)。Polymarket全体の市場数ではなく、出来高・売買回数・人数・方向票数を表す図でもない。
0$369.21M指定時点の価格判定$313.82M開始値との比較(Up / Down)$17.62M期限内に一度でも到達$369.21M指定時点の価格帯$25.47M
実測:対象市場の累積出来高合計(USDC相当、線形目盛)。最も長い「期限内に一度でも到達」が合計の50.8%を占める。各市場の存続期間が異なるため、1日あたりの活発さの順位ではない。
区分市場数累積出来高合計1市場の中央値1市場の10〜90%点
指定時点の価格判定4,738$313.82M$14.3K$457 〜 $219.0K
開始値との比較(Up / Down)1,142$17.62M$8.9K$1.6K 〜 $34.4K
期限内に一度でも到達3,823$369.21M$12.2K$541 〜 $144.8K
指定時点の価格帯2,841$25.47M$3.3K$375 〜 $24.9K

合計だけだと大きい市場の影響が強くなる。1市場あたりの中央値が最も大きいのは「指定時点の価格判定」。10〜90%点は、市場ごとの規模がどれくらい散らばるかを示す。

K=千、M=百万、B=十億。例えば$1Mは約100万USDC相当。市場ごとの累積額であり、建玉残高や今すぐ約定できる板の厚さではない。

BTCだけでなく、他の暗号資産の市場も読む

予測したい対象はBTC先物だが、元研究では5銘柄の保有を観測した。ここでは、観測した市場の銘柄で出来高を分けている。

0$562.89MBTC$562.89METH$132.90MSOL$17.04MXRP$12.54MDOGE$760.3K
実測:銘柄別の累積出来高合計。BTCの棒が最も長く、この対象集合の77.5%を占める。観測した市場の売買金額はBTCに集中しているが、BTC予測への寄与の大きさを表す図ではない。
区分市場数累積出来高合計1市場の中央値1市場の10〜90%点
BTC4,508$562.89M$33.4K$4.1K 〜 $274.0K
ETH3,675$132.90M$9.6K$1.3K 〜 $81.1K
SOL2,178$17.04M$1.5K$280 〜 $11.8K
XRP2,152$12.54M$1.1K$195 〜 $9.5K
DOGE31$760.3K$5.7K$1.5K 〜 $86.7K

実際には、こういう市場を観測している

各タイプのうち、累積出来高の大きい3市場。英語の原題を残し、実際の市場へリンクした。

指定時点の価格判定

開始値との比較(Up / Down)

期限内に一度でも到達

指定時点の価格帯

この集計から分かること

Q:出来高が大きければ、追随売買もしやすい?

過去に売買が集まった規模は分かるが、特定時刻の価格・数量で約定できるとは限らない。今回の累積額から、当時の板の厚さやスリッページを推定した結果ではない。

Q:5分市場を見ているなら、先物も5分で閉じる?

別の時間軸。5分は予測市場の開始・終了区間で、BTC先物の保有時間ではない。さらに元研究は毎時観測なので、その間だけ保有した短い契約をすべて捉えた市場一覧ではない。